令和4年4月の市は8日金曜日、快晴の元行われました。
今月の入荷量は全体にやや少なめでしたが、冬場の切旬の丸太を挽いた良材が集まりました。
桧は柱、幅広の板、枠材中心に入荷、杉に関しては製材所の生産能力が限られているので、売りやすい征板に材が流れ造作は少なめでした。
源平材は、そこそこ入荷しました。
蔵出し品は良材が多く出品されました。
雑木も良材が入りました。
磨丸太は本社移転に伴う見切り品が集まりました。
土佐の天井板もやや少なめでしたが新たな材が入荷しました。
来客数は遠方からの泊まりのお客様も多く、珍しいお客様もいらっしゃり朝から賑やかでした。
朝一の杉板に関しては、以前に比べて売りにくくなっていますが、なんとか販売しました。
通路に寝かした幅広の板は、指値の高いもの以外は売れました。
杉源平材造作は、新入荷の材は全量売れました。
先月元落ちしていた材も販売でき悪くはなかったです。
磨丸太は、見切り品は全量売れました。
丸太はあまり動きませんでしたが、
イブキや黒い柱など目先の変わったものが売れました。
蔵出し品は全量販売し、雑木板も久しぶりに来社されたお客様もいて、主なところは販売できました。
建具材に関しては先月ほぼ全量売れたので、新入荷の材がほとんどでしたが、今月も買い気が強く8割がた販売しました。
今月は中間どころを買われるお客様が中心でこれに合った材を丁寧に製材しているメーカーの浜は競り上がりかなり活気がありました。
高いところ安いところも競りではイマイチでしたが、後売りで対応しました。
天井板はメーカーによって売れに差がでました。
品質と価格がかみ合ったところはやはり売り易かったです。
先月良く売れたので、今月は少し不安だったのですが、今月も引き合いは強く活気のある市日でした。
まだ冬場の旬の原木を挽いた製材品だったこと、ロシアのウクライナ侵攻で欧州材の輸入に懸念が出ていること、世界的なインフレで国産材の価格も上昇傾向にあることなどが要因で、買い方様が商品の早めの手当てに動かれたのではないでしょうか。
昨年のウッドショック以来、当社の扱う銘木も並材ほどではありませんが引き合いが強くなっています。
お客様もこれまで安価でいくらでもあった木材が有限で価格も上がっていくものだと認識が変わってきたのだと思います。
もっと入荷量があれば販売も伸びたはずで、今後集荷に尽力することはもちろんですが、更に製材所にも増産をお願いしていきます。
これまで国産材、特に銘木は年々価格が下がり引き合いも弱かったため製材所も人を減らし、設備にも投資してきませんでした。
しかし、昨年から国産材銘木の市況もかなり変化が感じられ製材所の意識も強気に傾いても良いころだと感じます。
当市場は9月には同じ桜井市生田にある桜井木材協同組合の「ウッドメッセ奈良」に本社移転を予定しています。
ここでは桜井木材協同組合の原木市場に加え奈良県銘木協同組合も原木市と製品市を行っており、ここに当社が移転することで奈良県の木材の一大拠点となります。
全国から集まる買い方様はもちろん、地元の製材所、原木素材屋、林業家がこの場所に集まることで今後様々な商機が生まれるはずです。
国産材に吹く追い風を本社移転によって更に強められるよう今後も尽力していきます。