令和6年7月の市は5日金曜日、快晴猛暑の日に行いました。
製材所出荷主様の集まりである生樹会、磨丸太出荷主様の集まりである銘友会の協賛市ということで、多くの材が出荷されました。
朝一の振り出しの寸二板の競りは多くの買い方様が参加され、順調に推移しました。
ここ数カ月やや苦戦していた通路の倒しの幅広の板も、今月は久しぶりの買い方様も競りに参加し、一部競り上がるものもあり、ほぼ完売できました。
源平材に関しては、幅広の鴨居は販売できましたが、枠材、通常の鴨居は苦戦しました。枠材、鴨居はこれまで引き合いが強かったので、やや流れが変わってきたかもしれません。
天井板に関しては、今月は入荷量も多かったのですが、一部買いに入る買い方様がいて、ほぼほぼ販売できました。
磨丸太に関しては、伊吹、変木、杉皮、海布丸太等が売れました。銘友会協賛ということで、太い柱も買っていただきましたが、全体としてはそれほど売り上げは伸びませんでした。
柾板建具に関しては、梅雨時期ということもあり、大口中堅の買い方様が不在で、約5割強の売り上げに留まりました。特に杉建具は苦戦しました。
一方桧建具は9割程度販売でき、数字を作ることが出来ました。
蔵出し品は、今月は屋久杉関係の良材良品が多数出品され、多くの買い方様も競りに参加され、大変盛り上がりました。
それ以外の蔵出し品に関しては、単価の安いもの、指値の無いものは販売できあましたが、高額のものは元落ちしました。
以上のように、今月は買い方様がやや少なく売りにくい市日でした。例年7月は協賛特別市で比較的売れる月でしたが、今年は苦戦しました。手応えはまずまずでしたが、杉建具や高額の商品、枠材などがそれほど売れず、数字を伸ばすことができませんでした。当市場としても、本年度は順調に推移してきましたので、今月は残念な結果でした。
元落ちも多数ありますので、後売りでなんとか数字を伸ばし、出荷主様に少しでも喜んでいただけるよう努めます。また梅雨時期ですので、出荷主様と協力し材が痛まないよう養生しながら、来月の市日に備えます。