冬場の良質な杉に引き合い、苦境の中でも「奈良の木」の価値が光る
令和8年3月の市は6金曜日に行われました。
入荷量はやや少ない感じでしたが、先月の元落ちもありましたから量的にはまあまあの入荷でした。
原木が冬場の材なので良質で、特に杉に関しては色の良いものが多く出荷されました。
朝一の桧の板は単価も安いため売れました。
耳付きの板はやや苦戦しましたが、杉の寸二板になると売りやすくなりました。
通路の倒しの板はなんとか値を合わせて売りました。
源平の芯さり角は、一部競り上がりました。
源平の鴨居、枠材等、新入荷の材は販売しました。
杉赤身に関しては、角材、鴨居、薄板等は売れました。
磨丸太に関しては、買い方様は競りについていただきましたが、買い気は薄かったです。
欅や銀杏の板や変木などが売れたにとどまりました。
柾板建具に関しては、先月に比べて今月は買い方様の買い気もあり、7割5分の落札でした。
最近は杉の引き合いが強いです。
ただ競り上がるものは少なく、出荷主様にも協力していただいたので値段的にはやや安かったです。
大口の買い方様もいらっしゃったのですが、入荷量も多く、落札率を伸ばすことは出来ませんでした。
色や杢目は良いものでも、乾燥時に反りが出そうなものは見送られました。
土佐からの天井板は、ほぼ指値で全量販売できました。
岐阜からの広葉樹の板は安いなりにも販売しした。
富山からの杉の角材は平角は、値を合わせて販売しました。
堅木の板は安価ながら売れました。
蔵出し品に関しては、一部の良材は競り上がり良い値段で売れました。
昨年は一年を通して比較的良く売れましたが、今年に入ってやや売り辛くなっています。
そんな中で、今月はなんとか格好がついたと言った感じです。
秋口くらいからやや動きが鈍くなっており、売れる製材所とそうでないところの差が大きくなっています。
毎月コンスタントに売るのは難しいのですが、当市場としては売り上げに大きな山や谷ができないように毎月の市を大切にしています。
世の中はインフレが定着し、様々なモノの値段が上がる中、なぜか奈良県産材の価格はなかなか上向きません。
奈良の杉・桧は、先達が植林、枝打ち、間伐と丹精込めて育てられていて、無節で杢目が細かく、真っ直ぐな他県にはない良材です。
その原木を、製材所の職人が一本一本吟味して仕入れ、杢目を見ながら丹精込めて挽いています。
その価値を消費者の皆様にお伝えし、それに見合った価格で販売できるよう、当市場は尽力しています。
来月は「奈良の木まつり」の原木からの製材品が出てきます。
買い方の皆様、是非仕入れにお越し下さい。

