令和7年7月の市日は、4日金曜日に猛暑の中で行われました。
今月は銘友会・生樹会協賛市ということで、良材や蔵出し品が多数出荷されました。
幸い今年の近畿地方の梅雨は例年より20日あまり早く明けており、木材を扱うものとしてはありがたい環境での市日となりました。
朝一振り出しの寸二板の競りは、今一つ買い気は弱かったのですが、値段を合わせてすべて販売しました。
通路に寝かせた幅広の板も、安いながらもなんとか販売できました。
源平材は新入荷の材は販売しました。
土佐からの天井板は、今月は入荷量が多かったですが、沢山の買い方様が競りに参加され主なところは全て売れました。
杉赤造作材に関しては、棒物は値段を合わせて販売しました。
柾に挽いた板等は、比較的良い値段で販売できました。
柾板建具に関しては、7割程度の販売でした。
杉建具に関しては、価格の安いものを沢山買われる買い方様が複数いらっしゃり、平均単価はやや安かったです。
桧建具に関しては、梅雨を挟んだことで一部傷んでいるものがあり、これらが足を引っ張りました。
磨丸太に関しては、今月も買い気は弱かったですが、太鼓・伊吹・杉皮・板類を販売しました。
蔵出し品に関しては、今月は屋久杉、神代杉、紅檜等珍しいものがあり、これらはかなり競り上がり高値で売れました。
倉庫表の雑木板関係も、主なところは販売しました。
今月は、全体に入荷量が多かったことや、蔵出し品に良材があったことで、目標値を上回る金額を販売することが出来ました。
当市場は、春先からここ数カ月好調に推移しており、良材を沢山出して下さる出荷主様、お忙しい中脚を運んで下さる買い方様には感謝しております。
地元奈良の製材所は、良い原木を仕入れて、一本一本吟味しながら良材を製材することに注力しており、なかなか営業・販売に力を注げません。
その営業・販売といった部分を当市場が担当することで、製材所の商売を助けることはもちろん、県産材の流通に貢献できると考えています。
奈良県の銘木クラスの良材を競りで販売している当市場には、土佐の天井板や、岐阜、北関東の銘木材・無垢材も出荷されるようになってきています。
また倉庫に眠っている蔵出し品も、一山いくらで売るよりは、良材は一点一点競りで売る方が高く売れますから、出荷主様にも喜んでいただいています。
これからも奈良県産材はもちろん、全国から良材銘木を集めて、買い方様に喜んでお越しいただける市場を目指し尽力いたしますので、菅生銘木市場をよろしくお願いします。

