令和6年2月の初市は9日金曜日に行われました。
今月は製材所出荷主様の生樹会、磨丸太出荷主様の銘友会協賛市ということで、今月に標準を合わせた良材が多く出荷されました。
また今月も桜井木材市場の原木市、奈良県銘木協同組合の製品市も同日開催でした。
そのため木材製品の出荷主様、買い方様はもちろん、原木の出荷主様や買い方様など木材関係者がたくさんウッドメッセ奈良に集まられました。
振り出しの杉板は、早朝より買い方様が多く、比較的スムーズに競りが進みました。
立ててある寸二板は一部競り上がるものもあり、全て売ることが出来ました。
通路にある倒しの幅広の板も、ほぼ思惑通りの価格で販売しました。檜の生節の板は高額で競り落とされました。
源平材に関しては、鴨居、枠材系は販売できましたが、それ以外はやや売りにくい状況でした。
土佐からの天井板に関しては、特別市ということで通常月よりも多い入荷でしたが、すべて販売しました。
磨丸太は海布、伊吹、板類は売れました。
丸太も協賛市ということで適寸のものが出ており、これらは売れました。
柾板建具に関しては、全体で8割強の販売でした。
杉に関してはやや径は細いものもありましたが季節的にも色が良く、多くの方が競りに参加されたので、競り上がるものも多くありました。
桧の柾板は今月も引き合いが強く約9割が売れました。特別市ということで良材もありましたが、思惑通りの価格で買い方様に買っていただきました。
雑木板類は指値の高いものは残りましたが、主なところは販売できました。
蔵出し品は、今月はやや少なかったですが完売しました。
全体的に買い方様が多く、また買い気もあり、出荷材も冬場の良い丸太を挽いたものでしたので、手応えのある良い市日でした。ただこの冬は好調に推移しているので元落ち材が少なかったこと、梱包材や蔵出し品があまりなかったことで、月次の売り上げとしては昨年2月の市日を下回りました。
やはり買い気のある買い方様が多く来られても、買う材がないことにはどうしようもなく、当市場としましてはこれからも出荷主様と協力し集荷に尽力してまいります。
奈良県産材を中心に、全国から銘木を集めることで、活気のある競りを行い、出荷主様にも買い方様に喜んでいただける市場を目指して頑張ります。