新年のご挨拶を申し上げます。
本年も菅生銘木市場をよろしくお願いします。
まずは能登半島地震によって亡くなられた方のご冥福をお祈りするとともに、被災された方たちにお見舞い申し上げます。
令和6年1月の初市は12日土曜に行われました。
一昨年9月にウッドメッセ奈良に移転しましたが、今年は桜井木材市場、奈良県銘木協同組合と3市場同日市を7回予定しており、その一回目が今回の初市となりました。
そのため木材製品の出荷主様、買い方様はもちろん、原木の出荷主様や買い方様など木材関係者がたくさんウッドメッセ奈良に集まられ、いつにもましてにぎやかな初市となりました。
振り出しの杉板は、いつものようにやや売りにくい感じでしたが、買い方様が増えるととともに競りにも活気が出てきました。
立ててある寸二板に関しては全て売ることが出来ました。通路にある倒しの幅広の板も、やや安いながら販売しました。
源平材に関しては、枠材は販売できましたが、それ以外はやや売りにくい状況でした。
土佐からの天井板に関しては、新入荷の材はすべて販売しました。
磨丸太は少量の販売に留まりました。
ただイブキや角の変木、出節等は少ないながらも販売でき、板類は入荷量が少なかったのでやや安いながらもすべて販売しました。
当市場主力の柾板建具に関しては、7割程度の販売でした。
今月は檜が強く入荷した9割近くを販売しました。
一方で杉柾板、特に中級以下の商材は今月来られた買い方様の欲しいものではなく多くが元落ちしました。
今回の買い方様は良材を求められていたため、それらに関しては一部競り上げて落とされるものもありました。
建具材に関しては原木を仕入れて製材するためリードタイムが長く、買い方様の求めるものをタイミング良く提供できない月があります。
この辺りの情報をできるだけ早く出荷主様と共有し、少しでも買い方様が求める商材を浜に並べられるように努めます。
雑木類は幅広の指値の高いもの以外は販売できました。
蔵出し品は、今月も完売しました。単価の安いものも多くあり、買い方様が多く競りに参加されました。
全体的に初市は、昨年末12月の市に比べて買い気が弱かったです。
年明け早々に能登半島で大きな地震があり、それも買い気に影響したのかもしれません。
ですがこのような時こそ、被災を免れた商売人は仕事に励み利益を上げて税金を支払い、それを復興に充ててもらうのが一番と考えています。被災された方たちのためにも、より一層仕事に取り組む所存です。
来月は製材所、磨丸太生産者の出荷主様との協賛特別市です。
良材を多く集め、買い方様に喜んでいただけるよう尽力いたします。