謝恩市|開設47周年林材まつり

11月の市は10日金曜日に行いました。
天候は生憎の雨模様でしたが、開設47周年記念市・林材まつり協賛市ということで、多くの材が入荷し、買い方様も通常の倍近い登録をいただきました。
入荷量は定番の製材品はやや少なめですが、記念市ということもあり特選品や蔵出し品が多く、本当に多種多様な商品が倉庫一杯通路もないくらいに並びました。

朝一振りはじめの短い板は、やや低調で売りにくい感じでした。
それでも徐々に買い方様も増え、競りも熱を帯び始めました。
寸二板は、値段にばらつきはありますが完売しました。
通路の幅広の板も普段は来られない買い方様もいらっしゃったので、指値が高いものもいくつか売れていきました。
杉板は良材が多かったので売りやすかったです。

源平材は、棒物は相変わらず売りにくいでしたが、新入荷の材はすべて販売しました。

磨丸太に関しては、今月は買い方様も多く、通常の磨丸太はそれほどでもありませんでしたが、イブキや板類が売れました。
また太い柱も数本売れたので、売り上げが伸びました。

柾板建具は良く売れました。
大口の買い方様もいらっしゃったので、人気のあるメーカーは値が上がりました。
全体に買い気が強く桧・杉共8割以上販売することが出来ました。
杉柾板はしばらく売りにくかったですが、原木も良くなってきたので売りやすかったです。

蔵出し品は、非常に多種多様な材が浜に並びました。
工務店の在庫、製材所の在庫など面白いものが多く、沢山の買い方様が競りに参加しました。
今月は特に桧材が多く、一部の商品は当社で再加工したので杢目や色もはっきりわかり買い方様にも喜んでいただきました。
お陰様で、蔵出し品は全量販売し価格も想定を上回りました。

このように47周年謝恩市は非常に盛況で、昨年の売り上げを大きく上回ることができました。
夏場の買い控えで在庫が減っていたこと、原木が値上がりしており製品価格も強含んでいるので、買い方様も積極的に手を出されていました。
通常の競りであれば、指値が重なると譲り合っていたのですが、今月はさらに上値を指して落とされる買い方様が多かったです。
やはり、良材や面白いもの、珍しいものは買い方様の引き合いが強くなります。
改めていかに良い商品を集めることが大事かを認識しました。

今回で当市場が開設して47年が過ぎました。
何も製材しない当社がこれまで市場を続けて来られたのは、毎月製品を出して下さった出荷主様のお陰です。
それと同時に、毎月時間とお金を使ってわざわざお越し下さる買い方様がいらっしゃったからこそ当市場が存続しています。
これからも奈良県産材を中心に銘木を集め、全国の買い方様に喜んでいただける出会いの場を提供できるよう尽力してまいります。
これからも菅生銘木市場をよろしくお願いします。

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