10月の市は13日の金曜日に快晴の下行われました。
原木不足と言われる中で、荷物の方はまずまずの量が入りました。
登録された買い方様も少なくはありませんでした。
朝一の競りは、まだ買い方様も揃わず、多少売りにくかったですが、徐々に買い方様も増え、寸二板は全量販売しました。
通路に寝かしてある幅広の板は、多少苦戦しましたが、出荷主様が後売りで対応して下さり、ある程度販売できました。
源平材は新入荷材は全量販売ました。
土佐からの天井板も何とか大半は売ることが出来ました。
磨丸太に関しては、イブキや板など面白いものは売れますが、丸太は苦戦しました。
柾板建具に関しては全体の6割程度の販売に留まりました。夏場に比べて気候が良くなったのもあり、杉が売れるようになりました。一方桧は、今月は建具屋筋の買い方様が少なく、今一つでした。
建具全体で、以前は安いものはそれなりに売れていたのですが、ここ最近は売りにくくなっています。ある程度の品質を保ち、かつ相対的に価格の安いものの引き合いが強くなっています。
雑木の板に関しては、値高いこともあり、チラホラと販売できた程度でした。
蔵出し品は、全量販売しました。
市況が全体的に盛り上がらず売りにくい中で、前年同月比は超えることが出来ました。ただ前年9月は移転記念市で荷物も買い方様も集中したため、10月は大きく落ち込んでおり、それとの比較なのであまり手放しでは喜べません。
ただやっと涼しくなってきたので、買い方様も良材に関しては在庫を増やそうと仕入れ意欲が増しているようです。
全国で競りの成立しない市場が多い中、当市場は毎月多くの買い方様が来られて、競りで売買できています。それは、やはり奈良県産材が他府県にはない美しい杢目を持っている材だからです。そんな材を作るために出荷主様は原木市場で一本一本丸太を吟味し、一本一本木取を考えて製材されています。
そのような材があるから、全国から買い方様が時間とお金をかけて当市場に仕入れに来られるのだと思います。
これからも菅生銘木市場は出荷主様と協力し、奈良県産材を中心に選りすぐりの銘木を集め、買い方様に喜んでいただける品揃えになるよう尽力いたします。
来月は周年記念市で、普段以上に良材が集まります。買い方の皆様、どうかご期待ください。