令和5年9月の市は8日金曜日に行いました。
朝方は酷い降りでしたが、市の始まる時刻には雨も上がり、晴れ間も見られました。
朝の寸二の板の振り出しは、買い方様も少なく多少売りにくかったです。
ただ途中からは買い方様も増え、またまとめて販売もできたため、比較的スムーズに競りは流れていきました。
通路に寝かしている幅広の板は、ここ数か月動きが鈍く、今月も競りでは元落ちしましたが、出荷主様が後売りで単価を合わせてくださって全て販売しました。
杉源平材に関しては、新入荷の材はほぼ売ることが出来ました。ただここにきて、鴨居や枠材が売れにくくなっています。
柾板建具は、やや苦戦し、6割強の販売でした。特に最近は杉が売りにくくなっており、5割強の落札率です。
ですがこれでもここ数か月では良い方でした。檜に関しては、7割強の販売でした。
輸入材の原木が入りにくく、また単価も高いため、ここ数年檜にシフトしています。そのため檜の柾板に対する引き合いが強くなってきています。
今月も弱くはなかったのですが、もう少し売れて欲しかったです。
磨丸太に関しては、売りにくい状況が続いています。
売れが悪いと、どうしても浜に同じ材が滞留することになるので、これらをできるだけ入れ替えて、買い方様に見てもらえる、買っていただける材を並べるようにします。
土佐からの天井板は、新入荷の材はほぼ販売しました。
蔵出し品、雑木類は完売しました。一部売りにくいものもありましたが、逆に値高いものも売ることができたので、感触は悪くはなかったです。
全体に9月は来客もやや少なく、建具では大口の買い方様も不在で、競りでの販売は苦戦しましたが、後売りで出荷主様も単価を歩み寄って下さり、なんとか数字を作ることが出来ました。
単月で考えるとまずまずの売り上げとなっていますが、昨年の9月はウッドメッセ奈良への移転記念市でかなり売ることが出来ましたので、対前年比で考えると大きく数字を落とすことになりました。
本年度は残りの時間を使って、いかに昨年の数字に近づけ、上回って行くかが、当社の課題となります。
そのためにも、出荷主様との情報交換を密にして、良材を浜に並べなければなりません。
ただここに来て、住宅メーカー、集成材メーカーは数字を落としており、市況は芳しくありません。
この影響は無いとは言えませんが、ニッチの商材を扱う当市場としては、引き続き奈良県産材を中心に、無垢材、銘木を集めて、買い方様にお越しいただけるよう、買っていただけるよう尽力していきます。