令和4年の初市は14日金曜日に行いました。
巷ではオミクロン株が感染者を増やしており、コロナ対策をしながらの開催となりました。
雪の予報もあり来店数を心配していましたが、木の旬の時期でもあったのでまずまずの買い方様が足を運んでくださいました。
朝一の板の競りは、振り出しは売りにくかったのですが、徐々に買い方様も増え、一部値を下げたものもありましたが、主なところは売ることができました。
源平材に関しては新入荷の材はほとんど売れました。
前回元落ちした売りにくいものは幾分売れましたがまだ残っています。
杉赤造作材に関しては木の良い時期でもあり、入荷量は少ないながら特殊材以外ほぼほぼ売り切りました。
桧の枠材に関しては約半数の販売でした。
征板建具に関しては6割強の落札でしたが、単価の高い桧がほぼ完売したので売り上げが伸びました。
杉に関しても完売するメーカーがある一方売りにくいところもあり、メーカー間の格差が大きく出た月でした。
磨丸太に関しては細いものが幾分かと、変木や板を売りました。
必要なもの以外はよほど値段が安くないと食指を動かし手いただけないのが現状です。
蔵出し品に関しては一部で苦労したものの全て完売しました。
雑木堅木類も特殊な材以外は販売することができました。
コロナと天候で心配していた初市でしたが、多くの買い方様にお越しいただき昨年、一昨年の初市の数字を上回る売上ができました。
原木難で入荷量もやや少なかったのですが、寒い良い時期の木なので価格が想定より伸びました。
また年末年始に雪が降っていて、今後の出材量の減少も買い方様は危惧されたのではないかと思われます。
数件まとまって買っていただいた買い方様がいて売上に大きく貢献していただきました。
昨年の12月はやや寂しい結果でしたので、初市で盛り返すことができて喜んでいます。。
昨年はウッドショックの影響で国産材に対する引き合いが増えました。
今年も輸入材はピークの価格からは多少下がっていますが、それでも高値で推移しており、その影響もあり国産材に対する追い風は続いています。
もうしばらくこれが続けばこれまで輸入材主体の製材所が徐々に国産材にシフトしてくるはずです。
そうなれば山にお金が戻り、出材量も増え、さらいに国産材の流通量が増えていくという好循環が生まれてきます。
今、環境面から国内の森林の整備が叫ばれていますが、経済的にも山林経営が成り立つようなってくれば、今後国産材が活気づいていくのではないでしょうか。
当社は奈良県産材、そして全国の銘木の流通の一端を担うべく、本年も多くの材を集め、買い方様にお越しいただき、活気のある競りが行われる市場を目指して精進いたします。
本年も菅生銘木市場をよろしくお願いします。